kikuyamaru's blog

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「骨考古学と蝦夷・隼人」(瀧川渉 編 同成社)を読んでいます。(ツイッターから)

「骨考古学と蝦夷・隼人」(瀧川渉 編 同成社)を読んでいます。熊野堂横穴墓の人骨は顔が平坦。矢本、五松山は縄文人に近い。「同じ仙台平野の古代人集団であるにもかかわらず」とありますが、雷神山・南小泉の膝下、名取に弥生系、矢本・石巻に縄文系の骨が出るのは直感的にはよくわかります。

それにしても熊野堂の人骨の顔は平たい顔族にもほどがある。熊野堂の辺りは「丹取」の名残を地名に残す鈎取が近くにあり「名取」の源流とも思われる。ここに東の人とあまり交わらない濃い弥生の血が埋葬されているのは面白いし、「熊野」が結びつくというのも意味ありげだ。因みに温泉があります。