kikuyamaru's blog

こちらにはノンジャンルの長文などを書いています。

ひいろたびたび(2018 ひいろ 参 at ゆめまち劇場)

ひいろ 参

(ひいろ~HEROになる時?それは今!~)

(ひいろ~HIROになる時?それは今!~)

浅草六区ゆめまち劇場

2018/11/14-11/18 (8公演予定)

一般4,000円/学生3,000円/小人2,500円 +1オーダー(500円)

 

関根裕介さんの出てる舞台。

とりあえず初日観てきましたので少々ネタバレもある感想を書こうとしています。

が、

その前に、これから来る方へ要領など。

劇場入り口の感じは関根さんのツイート参照。

ゆめまち専用の入り口がROX1階にあります。

チケット持ってる人はもぎってもらう。

取り置きしてもらってるかたは、受付で予約の名前を言う。

当日券の方は、買う時に応援してる方の名前を告げる。

払ってない人は四千円プラスドリンク代五百円を払う。

ドリンクチケットを渡されるので、エレベーターで4階に上がって売店でドリンクと交換。現金で他のメニューも買えます。ごはん食べる人は早めに来て芝居始まる前にあらかたたいらげるのが吉。芝居に集中しちゃうと完食が難しくなるんで。

今回、演目とのコラボメニューがあります。赤也キャベツ辛いです。ぐれんらがんも辛いらしい。蒼(あおい)えだまめもペッパーだから辛いよね。もう一つも辛いのかな??(追記:蒼キャベツもペッパーかかってました)

席は自由。あらかじめチケット手配とは別に劇場に電話して予約席にしておくことができます。別途千円必要。

今日は終演まで2時間半でした。

仮面ライダー1号から4号までテーマ曲が歌える程度の幕間(まくあい)あり。公称10分。

チェキの受付は開演前か休み時間に。

チェキの撮影は割と長いお見送り終了後なので時間に余裕のない方はご注意を。

 

で。この先ネタバレになります。

これから見る人は、何行かどうでもいいようなことを書いておくから引返しておくれ。自己責任やで。

ここの劇場は演劇の正式名称がよくわからんときがあります。

チラシにある「参」というのは再再演であることを示しています。

チラシには「ひいろ 参」しか書いてない。

が、多分演劇の外題はタイトルロールに出ている「ひいろ~HEROになる時?それは今!~」なんだと思います。

前回まではわざと「HIRO」の表記だったのですが、今回は素直にHEROにしたってことでいいのかな。

多分、え?間違えてない?って聞かれすぎたのではないでしょうか(勝手な想像)。

 

はい感想。

 

11/14 初日

席は上手。56番あたり。赤也が至近に来て玉のような汗が見えるんですが、見えないシーンも少々ある。まあ、この劇場はしょうがないですねえ。

客入れ、ゴジラですね。それはどうでもいいですか。

前のときに書いていたことなんだけど(読み返したら「つれづれ」じゃなく、その期のまとめの方に書いてましたね。)

群青がどうやって群青になったのか

過去の登場人物同士の関係などが描かれると、大人たち世代のキャラが生きてくるんじゃないかなと思ってたんですよね。

そこら辺を冒頭のお芝居で明らかにしてくれて、少し変えた伏線も入れての始まりでした。これは断然具体的になっていいなと思いました。

私は前のを見たのであらすじは知ってるんだけど、もしかして…がつながっていく感じや、赤也と蒼の年齢差のリアリズムとか、先代の赤、青、紫の関係性とかはわかりやすくなったと思います。

SW風の文字が流れるやつのあとに少し照れ隠しの文章が入っていますが、あれがあると、せっかく物語に入りかけた観客が素に戻ります。その辺がゆめまちのゆめまちたるゆえんなのかもしれませんが、やるなら本当に最初のほうがいいかな。いちど引き込んだら遊びの部分すら物語の中でやるのが私は好みです。

主演の赤也は、前と同じ関根さん。基本変わってないようですが、前半のパフォーマンスを少しやりやすくしたのかな。メイクもあまり無理してないようです。どうせ流れちゃうもんね。人格はより熱くなったかな。自分の言葉で説得している雰囲気があります。(そこで熱くなればなるほどにじむ「学」感ではある。) 雰囲気と書きましたが、いや、なんか、すげー熱は伝わる。何言ってるかはよくわからん(滑舌が悪いわけではない。ちゃんとセリフは言えてるし聞こえているはず。)なんかしらんけど怒られてるとか、なんかしらんけど熱弁されてるときのあの感じです。脳が留守になる。

終盤かわいそうに(w)高いところから落ちてます。以前は高いところから落ちるスタントもしてたそうですので、できるんでしょうけど、昇りたくはなかったろうな。(関根さん高所恐怖症です。)がんばった。よくやった。あと、衣装がパワーアップしている。

蒼は厚みが出ましたね。よりフォーカスが当たるようになりました。赤也と蒼の思いに双方向性がでて、コンビにも説得力が増しました。通信機かっこいいわw。

それと、マスターの「世界」に対する姿勢がよく見えるようになった感じです。

それが作品のテーマの鍵でもあるわけですよね。それと、アイドルという設定の繋がりと、赤也の目指しているもの。この辺が鍵であると共に、この作品を削ぎに削ぎまくってもわずかに残る理屈くささにもつながっている。それを描こうとしてるんだからしょうがないんですけど、言葉じゃなくて実感としてわかるところに持ってこられないかな。世間の人があのアイドルちゃんたちをどんな希望として見てるのか、そういうところは見えないだろうか。

紫の人。他に黒幕がいそうな設定をバサッと切ってラスボスにしたのはよかったですね。配役的にはなるほどと思いますが、入れ替わるなら、こー、特撮的にさ、実は怪人が化けてましたと見えるくらいの落差ある変身があってもいくないかな。本性を現したほうのパープルさんは見た目ももっともっと邪悪なほうがいい。今の感じだとあんまり入れ替わる必要性を感じません。まさのやさんもああいうのできちゃうからさ。

結果的に余って(失礼)バトルに出てきたあの黒いまーくんはなに??長官の身体だけ出てきたの?って思いながら見てました。今回いちばん謎の人w(数人来るとかいうならああ、周りの人まで操られてるんだなって思うけど。)

クロンジョはちょっとパワーダウンしておりますが、他にスポットを当てた結果ですよね。まあしょうが無いかな。(あとステラじゃなくてステアだよ。略さないとアリステア。アンケートに書き忘れちゃった。)

男の子ちゃんたちはまだよくわかってないでござる。わけもわからずゲッター3をやらされたのだろうか。大義であった。女の子ちゃんたちは、緑セーラーの子の存在感がいいですね。秘書さんは歌い出した瞬間の声がすげーなって感じ。

二幕目の途中と最後がややごちゃっとしたり、間延びしたりします。前は二幕目のほうが単純に面白いなと思ったんですけど。少し薄いですかね。慣れると変わるかも。

マイクはところどころ不調。インカム難しいよね。

終演後アンケートの回収をしてるところがわかりませんでした。箱を持った人はドアを出たところからは死角になるところにひっそりとおられた。出たらアンケの回収先がわかってほしいんで、声を出すなり、見えそうなところにいるなりしてほしいでござる。

 

全体的には、前よりすんなりと見られるようになりました。お薦めできそうな品質です。

後半やや興味が途切れがちになります。一幕目が良い感じに充填されているので、だれずに引っ張っていけるチカラが欲しい。なんだろうね。

(ひとまず寝ます。あとはまた見たりしたら足すね。)

追記。メモ的に。

最後の方、ショーでもあんなとこあったなーと思って見てましたが、あの追い込み方で赤也は手を下すかな?

勝たなければ、引き換えに起こる最悪はなんなのか

他の手段を考えている暇はないくらいの時間的制約

ぐずぐずしていたことによる状況の悪化

とか、何かもっと世界のぎりぎり感に追い詰められたい気分。

あるいは、自分しか使えないこの剣でなければだめなんだという状況の強調とか?

なにかもう少しほしい。

 

11/15 2日目

赤也ったら、ガラケーなのに着信音がiPhoneだわ…。

黒い謎のまーくんは、さすがに今日はお面つけてきてたわ。

若干、2日目マジックに見舞われて、セリフの言い間違いとか蔓延してましたがそれほど気にさせることなく進んでいました。

しょっぱなからマイクの調子が悪かったんだけど、幕間に、WiFi機器などを切るようにアナウンスがあったら効果てきめんでほとんど途切れなくなりました。やっぱ影響ってあるものなんだね。

今日は下手で、比較的アクションの見える席でした。群青の大振りはやっぱかっこいい。「群青の型」へのリスペクトを感じます。

追伸:赤也もう少し楽しそうに歌えばいいのに。

 

あ、タイトル。タイトルロールではHIROでしたね。前のまま。

ということは、WEBが間違い?

こういうの統一しないと検索引っかからないのよ。もっと頓着しようよ。

客入れBGMが、アイドルグループの曲になりました。何坂か知らない。

 

16日 ひる。

前説がありました。やっぱwifi切ってもらうには理由を説明しないと難しいよね。

席は中程やや下手。

赤也の着信音が変わっていたわ。素早いわね。

赤也まあまあ好調です。しかし縄跳び跳べないです。蒼ちゃんが割と跳べてしまっているので、捕まるときに自ら捕まえられに行っているのがへんなー。

赤也、前の上演の頃からずっと日本語間違えて覚えてると思われる台詞が2つあるんですが、もはや直らないであろう。放置。

仮面の黒いまさのやが最後何を叫んでるのか全くわからないので、本人に聞いちゃいました。

あああ、納得。そうだったか。(答えは全日程終了後に。)

 

16日 よる

席は花横。おしぼりGET。

所長のノリが違ってきました。昨日までやられながら「やめろ」言うてましたが、ずーっと「いいぞ、いいぞ」言ってる。きもちわるくていいです。

今日から昼夜二回で、二回目は色々と乱調です。全体が崩れるようなことはないものの、ひやりとすることがいくつかあったね。客席が近いので物理的にもひやりとします。ご安全に。

マスターの安定感が有難いですね。しどころも多くいい役になっているし。

今日は手下ーずさんたちのお友達がたくさんいらしてたようで、客席が良く笑ってくれてだいぶあったまっていました。

初日から思ってるんだけど、あの心音の伏線はなんではっきり回収しないのかな?

 

17日ひる

赤也の皮ベストが、合成皮革の劣化で割とぼろぼろになったり外れた所とかあったのですが、背中側を替えたのかな、綺麗になりましたね。

赤い指なし手袋も新調?

蒼ちゃんの袖もメンテしてあげておくれー。

握手会のアイドルの衣装は自前なのかな。毎日替えてる?おたまちゃんのがかわいい。

 

17日 夜

マスターのバーの椅子がなくなりました。どっちがいいのかなあ…っていう感じ。

赤也の石頭は群青の旗をも曲げることが判明。お大事に。

だいたい出来上がりなのですかね。そんなに印象の変わったとこは見受けられません。

 

お見送りについて。

見送り終了だから中に入ってねーっていうのは、演者と観客と両方が守らないとチェキ全体が遅れてしまうんだよー。

再三言われてもびくとも動かない演者さんがいて、スタッフの方も首をかしげていました。劇場の段取りが独特なので、来たことない人はわからないと思うんです。そこは何日かこなしている演者さんがシステムを理解して切り上げてあげないとさあ、って思う。

 

18日 ひる

席はマット寄り上手。初日以外だと、この回がお客様の多い回だったかもしれませんね。当初の計画ではなかった日曜日を追加したのは正解だと思う。

オープニング映像が変わって、顔写真と役名が並んで出るようになりました。

(誰がなんの役か、チラシにもWEBにも全然書いてないもんねって前日にアンケに書いた。初めてひいろを見た人が誰が誰かわからんと言ってたため。

感想書くときにも困るんですよ。)

あと、芝居に織り込んであるネタの映像がいくつか。今まで見た人には、やっぱりねという種明かしにもなったかもね。

SW風の字幕が流れるところの文言も変わりました

バーの椅子は戻ってきました。

ヒーローのトレーニングが乱調だったかもしれない。

秘書ちゃんが、大振りな動きをして、それぞれの戦士たちに直接パワーを与えている雰囲気が出ていました。

18日 よる

赤也がダブルダッチ跳べて、蒼が跳べない初めてのぱてぃーん。すごい。赤也史上初めてじゃん。

それ以外は、赤也やマスターが所々今まで一度も間違えなかった台詞をしくじったりしていて、さすがに疲れてきてるのだろうなと。

ラストバトル、蒼に対して、お前の力を送れという赤也のセリフが入りました。

そうだよね。今まで赤也ひとりの力に見えてたからね。もう少しダイナミックな形に表せると良かったですが、そこまでの時間はなかったのでしょうね。

蒼ちゃんのことをあまり書いてない気がするので後で書きますね。

 

赤也は、腕相撲と押し相撲と縄跳びとトレーニングで殺陣の前に体力消耗させられ、歌とダンスで精神的にいためつけられ(?)、苦手な高所からの飛び降りまである役で(目が泳いでるもん)、高所はともかく、半分は要らねえんじゃねえかと思うんですが、

彼の芸(?)でいちばんひどいなと思うのはバグパイプです。その繋げ方しかなかったのかしら…。

 

全部見たらもう眠いので、また思い出したら書きますね。

アンケートとかその他の狼煙で伝えたことが、素早く反映されるのには感心しました。バックヤードで働いている方に本気の対応力がないとできないことだと思います。

 

11/19 追記

セーラー戦士と、操られた手下ーずとどこかから現れた黒い人との戦いの後、黒いのが花道から跳ぶときに、なんか叫んでるんです。初日「○○ちゃーん」って言ってるのかと思ったわ(笑)

どうしてもわからないので、演ってるまーくんに聞きましたところ

デカルチャー!」って言ってたんだって。あああ、そこ繋がってるんだ(苦笑)と思いました。(知らない人は検索のこと)

いやあ、あれ、みんな聞き取れてました?

 

12/12 振り返り 追記

蒼のことを書くよと言ってて書いてなかったから。

と言いつつ、違うことから。

 

説得は、相手のわかる言葉じゃなきゃ、何回話しても同じ。

赤也のは念仏的だと思う。熱弁していても、どこで相手に聞こえる言葉になるのか、わかりづらいなと思った。

蒼に対しても、男の子達に対しても。

あつくるしい近すぎる太陽の光に関心が向かうような転換が、あの子達におこる、その様子が、もっと自然にならないかな。黄色の男の子は達者だけど、太陽の光はそんなに暖かいのかって言葉に至るところに、やや飛躍を感じていました。この芝居はそういうとこがちらほらある。(大枠よりもそこに目がいくくらい前回より良くなってるのだけど。)

あ、何回も書くけど、あのバグパイプは酷い。

***
蒼は粗暴で、孤独癖で、赤也に張り合える芯の強さを持ったキャラになっており、美人さゆえにアイドルグループの中での存在感もあり、くっきりした輪郭に仕上がったと思います。

特訓のところは前より意味深いシーンになった気がします。


ひとつ惜しいと思ってる場面があります。

赤也が、蒼を群青の雷から守るところ。

おそらくは、心音を想起させるための繰り返される雷鳴。

しかし、それとははっきり分かりません。

赤也の言葉を拒んだ蒼は、母親の言葉を挟んで、自分を取り戻す。

そのときに赤也を想起する蒼がなんだか唐突だと思う。


これは、あれっしょ。奇跡の人の”ウォーター”でしょ。

それに匹敵する「赤也!」であってほしい。

この瞬間に向かってすべての謎がほどけるように蒼に集まってきてほしい、

太陽と青空、心音、赤也からもらったなにがしかの言葉

まさに雷にうたれたように観客も同時に「赤也!」って叫びたくなるような。

そして、それに応える「蒼ー!」

もっとイケル、、はず。


最終回だけ必殺技に追加された部分ももっとカッコよくなるよね。


赤也と蒼はまだ噛み合う。まだよくなる、はず。

色恋でない信頼感を描くのは難しい。でも、そういう関係は、あるじゃん。

必要だという言葉だけでなく、絵にしてうまく表せたら。もっと皆に愛されるよき相棒関係になる、と、思うよ。