kikuyamaru's blog

こちらにはノンジャンルの長文などを書いています。

未来に行ってしまった写真の日付をまとめて変更する(Macで)

先日、桜の写真を撮りに行きました。

コンパクトデジカメで撮影し、iphoneMacに取り込んだりしました。
何日か過ぎて、私は気付きました。Twitterに写真の投稿をしようとすると、新しい写真を撮ってあってもこの日の桜が真っ先に選択肢に出てくることに。

あれ?

なんと、日付が1年先の2023年になっているではありませんか。やっちまったー。

この桜を撮りに行った日、カメラを2台持っていました。複数台カメラがあるときは時刻を合わせておかないと、同じフォルダに突っ込んだときに綺麗に時系列に並ばなくなってしまうので、周到に日付と時刻を、時報まで聴きながら合わせ直して万全で臨んだはずだったのです。それが、片方のカメラの年が1年先走っていたのでした。なんということだ。これでは後年自分で見たときに誤った情報のもとに思い出にひたることになってしまう。

どうする? えーと…そうだ。exif(メタ情報)の日付を書き直そう。

私は貧乏性ゆえ、写真の形式はrawではなくjpegで保存しております。デジカメで撮ったときのメタ情報はexifという形式でjpegに埋め込まれています。ここに撮影日も載っているので変えてしまおうという作戦です。

あ、Macでやります。Macじゃない方は、役立たずめと舌打ちしてそっと閉じてください。

適当なツールをお持ちでない方はApp Storeで"exif"で検索して、exifの日付の編集ができるアプリをお探しください。
(DateShiftrというツールはこの用途に使えそうでしたが、無料版は最大2ファイルずつしか変更できなかった。2023年になっている撮影日から1年引くという操作をする場合こんな感じ。↓


私は、手もとにAdobeLightroomがありましたので、それでやることにしました。OSはmacOS 10.14.6 、Lightroomのバージョンは4.4です。

(1)まずは、exifを変更したいjpegLightroomに取り込みます。今回は複数ありますので、メニューから「ファイル>写真を追加…」で複数を選択。→「読み込む項目を確認」→「○枚の写真を追加」で追加します。
(2)複数の写真が表示されるように切り替えてから、日付を変更したい写真を全部選びます。その後でメニューから「写真>日時を編集」を選択します。

(3)「範囲の終了を変更」の欄をお望みの日付時刻に変更して「変更」をクリックしてください。
選んだ写真すべての日付時刻が、この写真を基準に変更されます。
例えば、カメラの時計が3分遅れていた、みたいなときは、ここで3分進めると、選んでいた写真が全部元々の時刻から3分進んだ正しい時刻になる…というような使い方が普通なんでしょうきっと。
この例のように2023年だったものを年だけ2022年にした場合、まる1年遡る変更ですので、選んでいた写真の撮影日付・時刻がすべて各々のタイムスタンプから1年遡った時間になります。

(4)できあがったら、日付が変更できた写真を選択して、メニューから「ファイル>書き出し…」を選択します。
ファイル形式は「元画像+設定」とし、「ファイルの名前」をお好みの形式にして、「○○枚の写真を書き出し」をクリックし、適当なフォルダを選んで「書き出し」ます。

めでたしめでた…s……あっ。

ファイルの変更日が今日になってやがる。

忘れていました。ファイルにはファイル自体の変更日という属性があるじゃないか。exifを変更した日付になってしまう。くぅ。正直ものめ。

ということで、exifの撮影日に合わせてファイルの日付を変えてくれるソフトを探しました。

まー、世の中には同じ目にあった人がいたということでしょうな。

その名も「デジカメ変更日を撮影日に一括変更 for Mac」。わかりやすい。
ベクターから入手できます。( http://www.vector.co.jp/soft/mac/util/se496881.html
ダウンロードしてzipを解凍すると、「ご利用になる前に」のファイルがあるのでじっくり読んだ上で、自分の用途や環境にあっているなと思ったらお使いください。自己責任。

(1)まず、ファイルの日付を変えたいJPGを適当なフォルダにコピーします。この適当なフォルダに至るまでのパスは念のため全部日本語が入っていないものにしました。(「書類」とか「ダウンロード」は実体のフォルダ名は Documents とか Downloads とかなので大丈夫)

(2)デジカメ変更日を撮影日に一括変更 for Mac.app をダブルクリックで起動……しませんね。なにやらダイアログが出ておこられます。ので、この先は自己責任でお願いします。

Macのシステム環境設定から「セキュリティとプライバシー」を開き、「一般」で「変更するにはカギをクリックします。」でMacのパスワードを入力しロックを解除。
「このまま開く」のボタンが表示されていたらクリックします。
(開発元が未確認のアプリの開き方についてのヘルプはこの辺参照 https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-help/mh40616/10.14/mac/10.14 )

途中はどんなやり方でも構いませんがとにかく起動させます。

(3)対象データの「フォルダまたはファイルを指定」のボタンをクリックして、JPGの入っているフォルダを選択します。
(4)オプション「作成日も変更する」「別フォルダに出力する」はお好みで。
私は両方選択しました。(今回の場合作成日をいじらないと作成日だけが未来になってしまうので。)別フォルダに出力する場合は、「出力フォルダを指定」で出力先のフォルダも選択しておきます。
(5)「実行」!
実行後は元に戻せません の警告が出るので納得の上で「実行する」
結果。こんどこそめでたし。

ファイルの変更日は撮影日と同じになりました。

ベクターのレビューに、exifが変わるとかサイズが変わるということが書いてあるものがありますが、私の実行した限りではそういうことはありませんでした。
ファイルの「情報を見る」で実行前後のファイルを比べた様子。左が変更前、右が後。
「変更日」以外は、サイズもその他のメタ情報も変更ありません。勿論画像の様子も変わった様子はないです。


ということで、めでたくexifとファイルの時刻をアジャストできました。