以前から、各地のおみやげ屋さんには、パロディで、実在しないなんちゃってヒーローのグッズなんかはあったんですが、震災の前くらいからでしょうか、その地域で本当に活躍しているご当地ヒーローのグッズというのを見かけるようになりました。
だが、お土産屋に並ぶのはひとつだけ。数ある(かもしれない)県産ヒーローの中で、うまく電波に乗り、商業に乗せることができた特別なひとつがお土産になれる。今はまだそんな状況です。
今回、南九州に行きまして。
私がそういうアンテナを上げてるので余計見ちゃうのかもしれないけど、鹿児島では、そこでも、ここでも薩摩剣士隼人グッズを売ってて種類も多い。
ちなみに隼人の可動フィギュア的おもちゃ1260円也。
タオルとか、ストラップとか、お菓子なんかもあるんですね。
その前に立つと、自分のスタンスが、「買おうかなあ」じゃなくてさ、「どれ買おうかな」、ってなってるの。
選べるのって大事なんだ。
宮崎空港じゃあ、ヒムカイザーのビデオを流しながら、DVDとかマスコットとか売ってる。
空港で、ポスターが貼ってあって、手作りの、それもかなり上手いポップが並んでて、ビデオが流れてるのなんか、すごくカッコいいわけさ。
地元の自信に満ちてる感じがする。
マブヤーのポスターを最初に見かけたときも、そういう感じがしたなあ。そこにしかないんだという自負なのかな。
一方でゴールデンウィークですので、各行楽地では彼らのショーをやってるわけです。これは多分、地元の人たちが多く来るんでしょうね。
お城には、これも最近各地にあるようですが、武将隊がいます。
お城にゆかりの武将達の扮装をして、誰が何役か固定されていて、説明とか、演舞とかをしてくれるものです。
今回は熊本城の武将隊に謁見しました。子供にも優しいおにいさん達でした。2歳の子に斬られていました。
以前に、日光江戸村をはじめとした時代村が複数できたころに、中でアトラクションをしている個々人にファンが付いてリピーターになったりという、まるで、劇場に芝居を見に行くように、観光施設にリピートする人というのが出始めて、へぇぇぇ、と思ったことがありますが、正真正銘の城でそれが起こっている。
武将隊というのは、非常に限定された土地に付いて(憑く…じゃないよ)、かつ、外部の人をターゲットにしている、ご当地ヒーローモデルなんじゃないのかな。
観光客が、外から来て、写真撮って、話聞いて、お土産買って帰るー。うふふ、こんなのいたよ、っていうノリですわね。
ご当地ヒーロー(や、ゆるキャラ)の場合、こういった観光客をターゲットとするか、それとも地元向けの活動か、そういう葛藤が、届ける側には多少なりとあんのかなーと思うのですが、
しかし、今のところの、空気感は、まず地元に愛されることから、って感じなのかな。地元に知られることに苦心している届け手さんたちを見かけますね。
そうして地元に知られることが、空港で、俺らの町のヒーローだよ、って紹介したくなるような誇りに繋がるのかもしれんね。