kikuyamaru's blog

こちらにはノンジャンルの長文などを書いています。

スタージャン シリーズとしての龍神伝説(マッピングしてあそぶじゃん)

舞台 龍神伝説 -Another zero- に関して

おまじない。
すべて、全方位ネタバレです。引き返せ。
 
あ。あの、舞台の演技がどうだったこうだったみたいな話は別のエントリーに書いていきます。(書いてる今現在まだ舞台興行中なのである)

 

kikuyamaru.hatenablog.com

 

一方、こちらページではスタージャンシリーズのモチーフが、舞台 龍神伝説にどんな風に入り込んでるのかな、という対比を書いていく遊びをやろうと思います。現時点で私が考えていることなので、ほんとかどうかはわかりません。まあ、これまでもそうだ。
 
JINを最後まで見てないという方向けに超重要な前提(そして超重要なネタバレ)をまず書いておきます。
神(ジン)と呼ばれる男は、ハコニワと呼ばれる世界を作っては壊し、作っては壊ししているらしい。
我々が見ていたスタージャンは、そのハコニワのひとつだったらしい。
ということで、スタージャンという話は、そういう世界だったんだぜということに、いま、なってます。
これに対して言いたいことはすごくあるんだけども、そういう前提にしておかないと今回の龍神伝説がスタージャンと繋がりませんので、そういうことにしておきます。
ハコニワというのはいわゆる並行世界であって、似たような世界が手を変え品を変えあるんだなー、と思ってください。
                              

竜宮伝説 スタージャン映像作品
 二つの勢力の争い これは、まあ、もれなくそうなるようできてるんだと思います。わかるんでは(横着)
 四つの神器で黒龍の封印をまもる四柱(しばしら)が最後の1人を探している
最後の1人、青龍の巫女は神器を受け継ぐ力があるためにその役割についた者で、彼らを束ねる存在である
横浜見聞伝では、黒と白のプリズムスターをアカツキと呼ばれるコンパクトに納めて自らの力で代々保っていたのが王様だったわけです。いわば生ける封印ですね。
4人のロイヤルガードは代々王家を護衛していた。彼らもそれぞれコンパクトを持っている。
しかしブラックスターにより惑星エイチが壊滅させられた戦いの中で王は絶望し姿を消し、プリズムスターは飛散する。ロイヤルガードは消えた王とプリズムスターを探している。
まあ、「神器」はコンパクトにあたるものでしょう。
魂魄という言葉も出ますが(文字通りたましいのことですが)言葉遊び的に、コンパクトに収まっている何かを言ってるのかもしれませんね。定かでない。
 青龍、黒龍の化身、または使い 変身体です。
スタージャン とかブラックスタージャンと呼んでるのは横浜見聞伝の世界で、JINでは特に個体の名前がないです。

 黒龍の宝珠、玉手箱

黒いのの持ってるほうはアカツキ(ブラックスタージャンのコンパクト)
横浜見聞伝ではプリズムスターの白い方がさらに二つに分かれて緑の☆と青の▽のコンパクトに飛び込んでしまったんですが、舞台では☆しか出てきませんので、赤い☆と緑の☆が一対一なんでしょうな。

横浜では(←見聞伝書くのが面倒になってきた)、コンパクト(のオペレーターであるアカツキ)を破壊することが、操られた父王を元に戻す手段だったわけです。
黒龍の宝珠だか神器だか化身だかの魂を壊すとお父さんが元に戻る。同じような図式かと思います。
なお、アカツキをぶっ壊すことは、エイチの人の感覚では、白黒のプリズムスターを平穏に元に戻す最後の希望をぶっ壊す禁忌だったのですが、学がやっちまいます。この辺、自分の価値観に基づきほこらの封印に触れてしまう雪滴の行動に通ずるものがある。結果的にいずれも世界の平衡は失われ、最終決戦に向かっていくことになります。

竜宮が炎上した後、未来の世界で2人だけが発見され、病院で治療を受ける。神那(乙姫)は先に回復するが栄太郎(ミサキ)は言葉や記憶をなくしている。
神那は栄太郎に真実を隠す
finalで、横浜が吹っ飛んだあと、雫と探だけが発見され、探は病院で後から(17年後の別世界のような横浜で)目覚める。雫は探の記憶を操作し探に真実を隠す。 
神那(乙姫)は、残された自分の力を使って、ミサキを蘇生させたのだが、ミサキは記憶をなくしている ep:1 で光は、皇族の名においてタイガジャンのコンパクトの力で巡を蘇生させるが、巡は記憶をなくしている。 
濱尾護(まもる)、濱尾愛(めぐむ) マモル(字がどうだったか忘れた)と愛というのは、むかしむかしの人物相関図では、濱尾兄弟の両親の名前として出てきたと思います。(ただ、年齢が合わなくて、どうも両親っぽくはなかったですね)
追われている雪滴を護が助ける スタージャンの中でおそらく最も見られているエピソード、レンガットに襲われている雫を学が助ける、アレ。
巡とカケルも同じように女の子を助けています。
スタージャンって、女の子を助けたりコンパクトをもらうといろんなレベルで大変なことになる話なんです…護(だったもの)はこれからもっと大変なことになるんだと思います。
ボクが君を守る! どちらかというと、巡を思わせます。
襲ってくる者に立ちはだかる感じの守り方をする印象があるのは巡。(そのおかげであんなことに)
古文書を読み解けない教授。もし今までの研究が間違っていたんだとしたら「いったい、なんのために」 たたかってきたんだぁぁぁ
と言ってしまうように、我々は訓練されております。 
強い願望を持つ者が黒の肉体として利用される。 final で、チカラが欲しいという願いにとらわれ、イーブルダークの半身としてブラックナイトになるカケルを思わせます。
なお、カケルの"力が欲しい"の原因は元をたどると、ボクが弱かったから守れなかった、であって、これは栄太郎も同じことを言っている。今回は筋がそちらに行かなかったけれども危ういことは危うい。
「また守れなかった」
青の巫女なのに、みどりのやーつに化身した乙姫は、黒いやーつと戦うが、ミサキは黒いやーつに吸収されてしまう。
もう傷つけないと決めていたのに、また守れなかったの想いを抱く乙姫。
また、再生したミサキが一旦は倒したかに見えた黒い者は、青龍の化身に流れ込み、今度は乙姫のほうが操られてしまう。ミサキはこれを倒さざるを得ない。ミサキも「また守れなかった」。
これは、ひとつには、同じ宇宙の中で、同様の戦いが繰り返されての「また守れなかった」であると解釈されますが、JINでは、その埒外で、もう一つの世界に「今度こそ守る!」とかいって戻ってきて「守れなかった」って膝を抱えてる学がいる。いつ守れるんやー。進藤さんは「ハマオノノロイ」って言葉を言ってますけど、私はもっと広い「マモルノノロイ」ってのがある気がしますよ。様々な人の守るという思い、守れなかったという思い、その執着が良き力も、悪しき力も育む。そういう話ですやろ。
JINの世界は、一応は再起動できたので、守れたと言って良いのかもしれませんが… 
塵になって(ぇぇぇぇ)吸収されたらしいけど、五体満足で帰ってくるミサキ 龍宮のほうは、ファンタジーだと思えば別に違和感ないけど、
どう見ても爆散したのに涙に助けられたという名目で帰ってくる学は、ヒドイと思っています。
特別な存在 JINで、求くんが、學に、君は自分で思っているよりずっと特別な存在なんだよと教える。これは、全員オンリーワンで特別というのではなくて、真に特殊な存在ということなのでしょう。
JINの終了時に書いた文を引用します
「あのfinalの、学だけ仲間はずれなエンディングは、JINが決まるずーっと前に撮られていて、あの人だけ違う扱いだったわけですよ。(映画見てない方いますよね。ごめんね。見るのだー)
なんかね。どうやら本気でトクベツ。
学は学として知っているはず以上のことを知っている。これはなぜだろうね?私たちには明かされていないことがまだあるよね。」
人間としての修行を始めたばっかり、みたいな風情だった雪滴が、ミサキと乙姫の戦いが終わった後で、急に全部分かってる感じになって
特異点とか言い出す。
それを受け取ったら云々、とか、必ず探し出す、とかいうことになって、護も仕組みが分かってる様子。どういうことなんだぜ?
 JINで、学ちゃんと學くんがミックスされた學になっちゃった後で、ほかの皆さんにこの世がどうなってるかをレクチャーし始めるのですが、なんでお前そんな欄外のことを全部分かってるんですかー。横浜からここまでの間に何があったんですかーみたいな感じで、大変不思議である。
ミサキから護へのコンパクトの手渡し final あの…カケルがマナブの手を取るあれ。その後がどういう意味なのかいまだにわからないです。なんなんですかね。爆発は避けられなかったけど、世界の崩壊よりはあの程度のほうがまだマシだし、プリズムスターのカケラも残すことができたよってことなんですかね。
JINでも同じような絵柄が出てきます。これは学と學でやってます。属性が同じだからでしょうか、吹っ飛ばなかったようでよかったです
今回、ミサキと護のやつは、やっぱ世界はぶっ壊れてるんですかね。それとも龍宮を墜とす程度で済んだけれどもJINが見限ったんだろうか。
ジンとスフィアとハコニワ JINに出てきたジンとハコニワということで良かろうと思います。
保存されるミサキと緑子 JINの話の中で、ひととおりの戦いののち、この世界の人々が、生き物ではなくデータである(ジンはそう呼んでいるとご理解ください)ことをジンがしめすときに見本としてミサキと緑子がディスプレイされます。”龍宮”のハコニワでセーブされたデータの行く末かもしれませんね。
JINに出てくるミサキは、特にルールに従わずに動いている感はありませんので、ジンがデータを手持ちの駒として使っているという以上のことはなく、龍神伝説で示唆された「特異点」としての特徴を示してはいないようです。
ただ、戦いの中で學に「お前も気づいている」と指摘されている。なにに?って感じではありますね。もし覚醒すれば、また違う働きを見せるキャラクターかもしれません。
「濱尾センパイ!」

濱尾センパイ!と馴れ馴れしく寄ってくる兵藤嵐くんは、JINでは、誰にも見えなかったこどもの存在を学以外では唯一関知できた人物で、また、持ち主を失ったブラックナイトのコンパクトを拾ったときに意味ありげににやっと笑ったりするので、なんかあるのか?こいつは敵か?とか思ってたら、なんもなく終わったwという、なんだったんだキャラ、です。今回の舞台では、意味ありげ、ではなく、意味があったことが示唆されます。
横浜見聞伝のロイヤルガードの1人が「嵐」なんですが、同じ名前の別人なのかどうかわかりません。

#そういえば、ハマオ先生っ!ってのもありますね。

アガタや黒龍の力によって全員が制動されるなか、その呪縛を一人振り切る護 JINの部屋(???)で、全員がJINの力で制動される中で、暁廻だけが、ひとり動いてJINを襲おうとするというのと同類の描写でしょう。
ということは廻も特別ななんかがあるんでしょうが。ブラックスタージャンとブラックナイトが同じ側なのであれば、まあ、なんかあるのかもねー。


以上、おあそびでした。
思いついたら足すかも。